足の爪が皮膚に食い込む
こんな方は巻爪に要注意!
- 普段、先のとがった靴・窮屈な靴をはく
- 深爪をした
- 急激に体重が増加した
代表的な症状3つ
爪が爪の脇の皮膚に食い込んでしまう
爪は伸びるとともに自然と内側へ曲がっていくため、皮膚がハリを失っていると爪が巻く力に負けてしまい、爪に食い込まれやすくなります。
爪の周囲が腫れて盛り上がってくる
爪の端が皮膚に当たり、その刺激に反応して皮膚が腫れて盛り上がります(肉芽腫の形成)。
爪の周りに感染症が起きる(膨張)
ネイルやマニキュアをする際にできたわずかな刺し傷などから感染することもあります。
間違った爪切り
原因
深爪とは爪の先の白い部分が無く、爪の下の皮膚が見える状態のことをいいます。このような爪になっている方は深爪の可能性が高く、そして誤った爪の切り方をしている場合が多いです。
深爪の状態では足指に力がかかった時に、爪が皮膚に食い込みます。つまり爪が無い部分に圧力がかかると充血や出血しやすくなるために、つま先に力を入れることが苦痛になります。
深爪の状態では足指に力がかかった時に、爪が皮膚に食い込みます。つまり爪が無い部分に圧力がかかると充血や出血しやすくなるために、つま先に力を入れることが苦痛になります。
爪の伸ばしすぎ
爪を伸ばしすぎていると爪が割れる可能性が高くなり、割れてしまうことで極度な深爪になることがありますので注意が必要です。衛生面や生活面などにおいても爪の伸ばしすぎは危険なため、こまめに爪切りはおこないましょう。正しい爪の切り方については診察時に指導いたしますので、お気軽にご質問ください。
靴による圧迫
男女問わず靴による爪への圧迫は必ずあります。爪が適切な長さになっていない場合は、靴によって爪の両脇が圧迫され続けることで巻き爪になります。とくにパンプスやヒールなど「先端が細い靴」を長時間履くことは爪へかかる負担が大きいため、そのような靴を履くことが多い人は気をつけましょう。
巻爪のセルフケア
爪は内側へ巻きつく性質があり、足の指を使って踏み込むことによって爪に圧力が加わり皮膚に負荷がかかります。巻き爪は日ごろの生活習慣や歩き方、姿勢や靴選びなどさまざまな影響により起こりえます。予防するためには原因となる習慣の改善や毎日のセルフケアが必要です。巻爪になってしまっても、しっかりとケアを行うことで改善を目指すことはできますのでご安心ください。
正しい歩き方をしよう
正しい歩き方をすることで爪にかかる圧を緩和することができます。かかとで着地し、つま先でしっかりと地面を蹴って歩くのが正しい歩き方です。足指ストレッチをおこなって、指が正しい方向に力を入るように心がけましょう。
足にあった靴選びをしよう
全体的に窮屈な靴や先の細い靴を履くと、足の指が地面に接していない状態になります。この状態は「浮き指」と呼ばれ、足の指に力を入れて歩けなくなることで巻き爪になりやすい状態につながります。浮き指にならないように、靴は「足先に1㎝ほどのゆとりがある」「全ての指が靴の中で動かせる状態」「かかとのしっかりしたひも靴」を選ぶようにしましょう。そして靴を履くときはしっかりと靴ひもを結ぶようにしましょう。
爪を正しく切ること・切りすぎないこと
爪を切るときは爪切りと爪の先を並行にして、まっすぐ切りましょう。角は引っかからないように滑らかにすることを意識して、横から見た際に爪の先端と指の先端が同じ高さになるように調整してください。
清潔に保とう
巻き爪の状態の方の多くは、指先に溜まった角質を放置しています。角質をそのままにしていると痛みの原因となりますので、爪が靴などに当たらないようにしてしっかり足を洗い、清潔な状態を保ちましょう。乾燥を防ぎながら保湿をおこないスキンケアすることも効果的です。
軽症の場合(当院の治療)
テーピング法
・切れ込みを入れたテープをかける
・螺旋状にテープをかける
↓
爪の端が食い込まないようにし、爪を伸ばします
・螺旋状にテープをかける
↓
爪の端が食い込まないようにし、爪を伸ばします
コットンパッキング法
綿花のちぎったものを入れ、爪が食い込んでいる部分と皮膚の間に隙間を作ります。
重症の場合(例)
コレクティオというワイヤーフックによる治療を行います。
コレクティオ・巻き爪マイスター
ワイヤーの先端を爪に掛け、接着剤で樹脂を固定します。
手術
爪母まで焼く簡便法にて行います。