谷皮フ科

手荒れ・ひび割れ

手荒れ・ひび割れ

手荒れについて

手荒れについて

接触皮膚炎(かぶれ)について

  • 毎年冬になると手荒れが発生し、年々悪化している
  • 市販の薬を使用しても思うように改善しない
  • 手荒れの範囲がだんだん広がっていく
  • 手荒れで割れた指が絆創膏だらけで見た目も悪い
皮膚のターンオーバー(表皮が入れ変わり再生すること)には最低でも2週間以上の期間を要するといわれています。皮膚の中でも手のひらは、ターンオーバーにより長い時間がかかります。
さらに症状を放置すればするほど、治療に時間がかかってしまいます。

皮膚のトラブルは、起こったらすぐに対処することが必要です。できるだけ早く、皮膚科へ相談することをおすすめします。

症状の特徴

  • かゆみとあかみ

    主に金属やゴム製品などのアレルギー反応によって発症する場合があります。
  • 乾燥とひびわれ

    水仕事や消毒や乾燥などで肌表面に亀裂が入ると、傷になることがあります。

手荒れの原因

外的な刺激

要因

合成洗剤、界面活性剤、ゴム手袋、合成樹脂、金属類 など

症状

①アレルギータイプ → 主にかゆみと発赤が発生
②非アレルギータイプ → 主に皮膚の乾燥とひびわれが発生
③混合型 → ①・②がまじった複合的な症状が発生

皮膚のバリア機能の低下

  • 皮脂膜の破壊

    要因

    界面活性剤(合成洗剤、シャンプー、ハンドソープ、石けん)との接触、手の洗いすぎ

    症状

    角質の障害
    ※皮脂膜の再生には約6時間かかるといわれています
  • 角質の障害

    要因

    皮脂膜の破壊

    症状

    皮膚のバリアーが壊れる → 角層の水分が減少 → 乾燥とひびわれが発生あらゆる刺激にアレルギー反応をおこしやすくなる

体質・素養

要因

アトピー体質や敏感肌の方(バリア機能が弱い体質の方)、アトピー素因をお持ちの方

症状

手あれが起こりやすい傾向があります

手荒れ治療

外用剤による治療

ステロイド外用剤

ステロイド外用剤は手荒れを治す薬ではなく、炎症を沈静化することを目的としています。症状によって、適正な強さのものを使用します。手の平は薬の吸収が悪いため、しっかりと外用するようにしましょう。

保湿剤(ヒルドイド、ワセリンなど)

こまめに保湿し、バリア機能を保ちます。
ステロイド外用剤と併用することで、より早い回復が見込めます。

内服薬による治療

※手荒れ治療は、外用剤による治療が基本となります。

抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤

かゆみを抑えます。かゆみが強く、どうしてもかき崩してしまう時などに使用します。
抗アレルギー剤には、飲み続けることでかゆみを出にくくする効果も期待できます。
手が荒れて、ハンドクリームなどを使用してもいっこうに治らない時は、早めに皮膚科を受診されることをおすすめいたします。